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タヌキ親父の部屋

E130L改良

 久しぶりのブログ更新である。実は久しぶりになってしまったのには理由がある。そのわけは、現在使用しているパワーアンプの改良をお願いしていたため、1週間ほどオーディオを聞けない状態にあったのだ。さすがに1週間聞けないのは少々つらいものがあった。これが旅行などで家を離れていたとなると、意外と大丈夫なものであるが、他のオーディオ機器を目の前にして聞けないのはいささか辛いものである。
 というわけで、さっそく戻ってきたE130Lである。
E130L改良_a0277279_10463836.jpg
もちろん、外見の改良をお願いしたわけではないが、メーカーのご厚意で真ん中の網部分を新しいタイプのものへ変更して下さったのである。こんなところがガレージメーカーの良いところである。大手メーカーでは絶対にあり得ない。
 さて、ではどの部分を改良したかと言えば、もちろん回路の部分に手をつけたのである。それは、「ドライバー管専用プッシュプル・プレートチョーク」の追加である。と言っても、今までこんなものはどのアンプを見ても使われていないのでどのような役割をするのか確かなところは解明されていないようだ。現在、サウンドパーツが販売しているパワーアンプは、ウエスタンエレクトリックの名機86型アンプより前のアンプに採用例のあるという「センターチョーク回路」を採用している。これも、科学的根拠は不明のようだが使用することにより、低音域における奥行方向の定位がハッキリし、3Dに広がるスケール感が非常に増すという結果を導き出している。しかし、もちろんノウハウのあるチョークトランス2個が必要であることは言うまでも無い。しかし、これによりまた新しい領域に入ったことは間違いないのである。

 私の使用しているアンプは、すでに15年以上経過している。このセンターチョークは追加できないと、聞いて知っていた。そんな折である。メーカーのホームページで、新たな試みとして新しい回路が発表されていたのである。それが、前述した「ドライバー管専用プッシュプル・プレートチョーク」の追加であるのだ。まだ、昨日納品されてきたばかりで、聞きこむというほどは聞いていないが、その効果はとても素晴らしいものである。元々完成されていたと思っていたのであるが、こうして聞いているとまだ改良の余地があったのだなあ…としみじみ感じるのである。まず、音を構成している要素が明確に分離される。そして、それが干渉しあい美しいハーモニーとなる。また、最低域方向への伸びが著しい。定位が以前にもまして明確に表現されるようになった。これらのことが総合して、実在感のある音場が存在してくるのである。且つ、聴感上歪が低減されるのか、音量を上げても煩くならないのである。もちろん、これらのことはこのアンプでは感じていたのだが、さらに増したということである。しかも明確にである。まだエージングが済んでいないので、もう少し鳴らし込みが必要である。また後日インプレッションしたい。

 すでに完成されいるといわれている真空管アンプの回路に、まだ改良の余地があったとは・・・。これぞ技術の日本の真骨頂である。
by omirabakesso | 2013-03-20 11:29 | オーディオ

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