人気ブログランキング | 話題のタグを見る

タヌキ親父の部屋

再生音はどこを目指すか

 ここでは、音楽再生において私の考えを述べたい。ここの部分で相違があれば、違う方向を目指しているので、他のページも参考にならないであろう。また、同様の考えをお持ちなら是非他のページ参考にしていただき、寄り道にお金をかけないようにしていただければ幸いである。
 私は生の演奏が好きである。様々な音楽をオーディオだけでなく、生でも聴く。ロックや民謡、浪曲から、クラシック、ジャズまで。音楽芸術が好きなのである。生の音を聞き、自分のオーディオの音とを比べる。違和感があれば、どこが違うのか追求する。録音する際、エンジニアによって音は変わっているということは百も承知である。しかし、広く色々な音楽を聞くうちに、何となく基準となるものが出来上がっている。例えば、私が感じる実際の音楽の特徴は次のようなものだ。
1.音量が大きくても、あまりうるさいという感じはしない。
2.音の出方は前では無く、左右後方、上方に広がる。ホールであれば、エコー成分が良く聞こえる。
3.楽器の音は、オーディオでいわれるほど分離感はなく、全体から聞こえる。
4.聞き疲れしない。
5.ホールなどでは、小さな音でも良く聞き取れる
6.意外と刺激的な音はしない。
どうだろう。もう一つ、マイクを通した音は聞きづらいことがあっても、オペラやクラシックなどマイクを通さない音は意外と聞き取れることを感じたことはないだろうか。未経験の方は是非クラシックの演奏会へ行ってみてもらいたい。小さな音でも良く聞き取れるのである。何が違うのか。私はこれを“聴感上歪”に起因すると考えている。物理学など、科学によって求められた低歪の現代のオーディオ機器。本来歪など無いはずなのに、音量を上げるとうるさい、と感じる方は多くいらっしゃるだろう。私はこれを聴感上歪と呼んでいる。つまり、オーディオで音楽を聴く場合、音量を上げてもうるさくならない音。簡単にいえばこれが、一番重要である。聴感上の歪が無いのである。高音から低音まで綺麗に再生されて、それでいてうるさくない音。ある程度の音量でも会話ができ、音は前にではなく、左右後方上方に広がり、エコー成分(または気配など)が綺麗に再生されること。スピーカーの存在が消えるなど、オーディオのクオリティが上がれば自然にこのようになっていく。人間の耳はまだまだ未科学である。科学で、絶対と思って作った製品が必ずしも実際の音と同じように聞こえないのは、エンジニアならだれでも分かっているはずである。1930年代の頃は原音重視であった。アメリカやドイツは国の威信かけて開発していた。私は、オーディオ機器はこの時点でほぼ完成してしまったと思えるのである。そして、現代の技術を加えれば、真空管式アンプやフィールド型スピーカーが最も原音に近い再生音が出るというのは私にとって揺るぎが無い事実なのである。
by omirabakesso | 2012-07-24 16:11 | オーディオ

“おいしい生活”のための趣味
by omirabakesso

フォロー中のブログ

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ

検索

タグ

ブログパーツ

最新の記事

外部リンク

ファン

ブログジャンル

画像一覧

イラスト:まるめな