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タヌキ親父の部屋

真空管の差し替え

 私は、プリアンプもパワーアンプも真空管アンプを使用している。大手メーカー製ではなく、サウンドパーツというガレージメーカーのものだ。簡単にいえば腕のある職人が一つ一つ手作りしたものである。トランスも、特注の完全手巻きによるもの。配線は見事な手配線によるもので、回路も完全オリジナルである。本当に良いモノは大量生産できないのである。現在使用している真空管はプリアンプが6本(4本がフォノイコライザー部で、2本がプリ部)、パワーアンプが4本(2本が電圧増幅管、2本が出力管)である。パワーアンプの真空管の少なさは驚きだろう。これ以上シンプルに出来ない2段構成なのである。しかも完全プッシュプルで完全バランス回路である。出力25wのアンプに100wクラスのアモルファス出力トランスを使用した大変贅沢なものである。しかも、このトランスが完全手巻きによるものだ。詳しくはパワーアンプの項を参照願いたい。
 さて、今日は真空管のお話。一部のオーディオファイルならお分かりかと思うが、真空管は規格が同じものと差し替えが出来て、音の変化を楽しむことが出来るのだ。私も、その例にもれず差し替えを楽しんでいる。プリアンプはお金の都合でまだ差し替えていないが、パワーアンプの出力増幅管を差し替えている。
真空管の差し替え_a0277279_143946.jpg
もともと付いていたのは、真ん中のKB/FD製13D3である。KB/FDは聞きなれないと思うが、ロチェスター工場でBRIMARによって製造されたものである。音質の方向は、良く言うピラミッド構造で、どっしりとした低音に支えられた安定感のある音。深い音場とトルクのある音質は実在感のあるものである。一番右のCV1068は本家BRIMARのもので、さすがにこの2本の違いは認められなかった。差し替えるのではなく、サブとして購入したのである。CVナンバーは通常、軍用の真空管となっている。耐震性や耐久性に優れていると言われているが、値段は民生用と変わりが無い。もっとも音の違いが認められたのは、外見も違うE80CCとの差し替えであった。このタングスラム(TUNGSRAM)製のE80CCは@8,000円もする高価なものである。13D3の倍以上である。音はその分良いのか、と言われると自信を持って良いとは言い難い。E80CCの特徴は、抜けの良い音だろう。反対に、力強さという面では13D3には劣る。ではどちらがより“らしい”か、と言われるとどちらも“らしい”のである。これは好き嫌いである。私は、どちらも好きであるので、しばらく使用しては差し替えて変化を楽しんでいる。いわゆる、真空管アンプの楽しみの一つである。今度、お金に余裕が出来たらプリの方もやってみたい。
by omirabakesso | 2012-07-20 14:38 | オーディオ

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